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世界で人気のマンガですが、その人気の裏にはマンガ家と共に悪戦苦闘するマンガ編集者の存在があります。マンガ編集者はマンガ家の作品を客観的に読者目線で見て、面白いと思うものをマンガ家に伝えます。マンガのストーリーやキャラクター設定など、マンガ家と一緒にマンガの構成から話し合い、読者に伝わりやすいように校正を加え、完成度の高い作品へと仕上げていきます。作品づくりにも大きく関わる編集者は、マンガ家にとって心強いパートナーであり欠かせない存在です。一般的にマンガ編集者は、ひとりで数本の連載マンガを担当するので、マンガ家のタイプに合わせてサポートの仕方も臨機応変に変える必要があります。デビューから二人三脚で歩んできたマンガ家の作品がヒットした時、何物にも代えがたい喜びを感じることができるでしょう。
マンガ編集者の仕事は締切りに間に合うように原稿を上げてもらうだけでなく、ネームの打合せや資料収集、原稿チェックや改善要望、心身のケアなど多岐にわたります。そんなマンガ編集者の仕事内容を紹介します。
マンガ家と共に登場人物の設定やストーリーの構想を練ります。多くの読者に指示してもらえるように、作品タイトルやキャラクターの名前、性格などをマンガ家と一緒に考えることもあります。マンガ編集者は制作段階から深く作品づくりに関わっています。
作家が書いた「ネーム」を編集者がチェックし、セリフやコマ割り、吹き出しと文字のバランスなどを確認します。この段階でほぼストーリーが決まるためマンガ制作で最も大切な作業と言われています。ここで編集者のOKが出てはじめてストーリーが決定し、ようやくマンガ家は原稿用紙に絵を描くことができます。
マンガ家が描き上げた原稿を受取り、誤字脱字はないか確認し、印刷所へ回します。マンガ家にとって担当編集者は最初の読者です。編集者を納得させられない限りその作品が世に出ることはないのでマンガを作る上で編集者の役割はとても重要だといえます。
スケジュール通りに原稿を上げてもらわないと印刷や発行に影響が出てしまいます。マンガ家と連絡を取り合って進行状況を確認し、万が一締切に遅れそうな場合は印刷所との調整を取るなどスケジュール管理を行います。
読者アンケートの結果に一喜一憂するのは編集者も同じです。結果が思わしくない時は改善点を一緒に考えアドバイスをし、読者からの「面白い!」という言葉はやりがいや次の作品への原動力になります。読者から支持される作品に携われた時の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。
新人マンガ家を発掘するのも編集者の重要な役割です。数多く編集部に持ち込まれる原稿やweb作品などにも目を通し、可能性を秘めたマンガ家を見出します。自ら発掘した新人がプロになって初めて、マンガ編集者として一人前と認められます。
マンガ編集者になるのに学歴は必要ありませんが、マンガ家に納得して修正をしてもらうには説得力のある専門知識が求められます。ページやコマ割り、吹き出しと文字のバランスなどマンガならではの表現方法を知っていなければ、ネームのチェックもできません。まずはマンガ系専門学校や美術系大学でマンガの基礎やアイデア・ストーリーの生み出し方などを学び、出版社や編集プロダクションへの就職を目指します。
マンガ家と常に向き合い二人三脚で作品を作り上げていくにはマンガ家との円滑なコミュニケーションは不可欠です。日頃の関係性が作品づくりにも大きな影響を与えるので、深い信頼関係を築きあげることが重要です。気分を盛り上げ、気持ちよく制作活動に邁進してもらう環境作りも大切です。
作品には必ず締切があります。そしてマンガ編集者は、ひとりで数本の連載マンガを担当しているので、その全ての原稿の進捗状況を確認しながら、締切り迄に原稿を上げてもらう管理能力は欠かせません。
マンガ家の作品をより面白いものにするために、読者が没頭できるストーリー展開やキャラクターの感情表現など、読者目線で面白さを追求できる柔軟な発想力が大切です。
編集者は、担当するマンガ家の原稿に対してアドバイスや修正を指示しなければなりません。マンガ家の作品を客観的かつ適切に判断し、改善点を伝えるためには、マンガ家を納得させるだけの説得力ある専門知識が必要です。
マンガ編集者になるために特別求められる資格はありませんが、マンガ家と共にストーリーや構成を考える上で流行や読者のニーズを掴む必要があります。時代の流れやトレンドをいち早く察知し、日頃からドラマや映画、小説などあらゆるものに触れ、最新情報を取り入れる努力が必要です。