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ゲームのコンセプトやストーリーに沿って、ゲームの背景やアイテムを創り出すのがゲーム背景デザイナーです。ゲームの世界だけでなく映画やアニメ、CMなど活躍の場を広げ、コンセプトアーティストと呼ばれることもあります。キャラクターデザイナーのようにプレイヤーと直接的に関わることはないですが、ゲームの世界観やプレイヤーに与えるイメージは背景デザイナーによって左右されるといっても過言ではありません。ゲームの背景デザインは、キャラクターが生きている世界をそのまま表現するため、プレイヤーをゲームの世界観に夢中にさせる高いクオリティが求められます。近年、ゲーム機の進歩によってグラフィックの高度化・高精細化が進んでいるため、優秀な背景デザイナーの需要が高まっています。
ゲーム背景の制作は作品の舞台や世界観を決定づけるためにはなくてはならないものです。単に背景だけを描くのではなく、ゲームのコンセプトを理解し、演出も含めた「空間デザイン」を心がけ、ゲームの世界観に見合った表現方法を選ぶ事が大切です。さまざまな技法を使いながらリアルな背景に仕上げていく背景デザイナーの仕事の流れを紹介します。
ゲームプランナーの作った企画書にある、背景やゲームステージの設定文章に基づいて、背景のラフデザインを作成します。より深く背景イメージを創り出すために、企画立案の段階からプロジェクトに参加することもあります。
CGソフトを用いて背景を立体的に形作る仕事です。プレイヤーがゲーム世界に興味深く入り込めるリアルな背景を目指し制作していきます。
作った背景に色をつけていきます。カラーリングでは難しいことがあるのでテクスチャリングという手法がよく使われています。これは完成したポリゴンに画像を貼りつけていくような作業でシールを貼るようにペタペタと面に画像を貼ることで、現実的な質感が表現できます。
テクスチャリングをしただけではまだリアル感が足りません。そこで重要なのがライティングと呼ばれる作業です。光の場所や光の強さ、当て方を調整することで、リアルな質感が生まれます。
環境エフェクト効果を用いて、温もり、冷たさ、太陽の輝き、暗く先の見えない不気味さ…などゲームのステージに合わせた演出を施します。天候や季節、一日の流れによる光と陰の変化などを加えることで、自然な空気感が生まれます。
ゲーム背景デザイナーになるには、ゲーム制作会社や映像制作会社に採用されて仕事につくのが一般的です。こうした働き先では、ゲームやデザイン系の専門学校や大学で専門知識やスキルを身につけた卒業者が多く働いています。資格など特に必要ありませんが2Dや3Dなどのツールが扱えるようになることが必須です。背景を作成する上でデッサン力や空間構成力なども求められるので、デザインを基礎から総合的に学び、体系的にスキルを習得できる専門学校を選ぶことがゲーム背景デザイナーへの近道と言えるでしょう。
ゲームには2D(平面)と3D(立体)の2つの表現があります。様々な物体の光と影、質感表現から立体感、距離感など表現するデッサン力は2Dでも3Dでも必要な技術です。
制作するゲームの企画内容において誤認識を防ぐためにも、言葉から汲み取る・確認を取るなどのコミュニケーション能力は欠かせません。
ゲームの中で地形・海・空・建物など空間を一枚の絵ではなく、動き回るキャラクターに対して様々な角度から背景を眺めれる空間構成力が必要です。物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力が求められます。
地道な作業が中心で納期もあるため、根気と集中力が求められます。そのためメンタル面でも体力面でも強くなければなりません。
背景デザイナーになるための特別な資格はありませんが、根本的なデッサン力や技量を向上することが不可欠です。デザイン系の専門学校で具体的なノウハウを吸収し体系立てて学ぶことで可能性が広がります。デッサンや画像編集ソフトの基本的な使い方など最低限のデザインに関する知識は押さえておく必要があります。特に、様々な業界でメジャーなPhotoshopやIllustratorの使い方は知っておきたいところ。また、ゲーム業界での就職を希望しているのなら、3ds Maxなどの3DCGソフトに関する知識もプラスで学習しておくとよいでしょう。CG作成のためのソフトやハードも急速に進歩し続けている業界ですので、常に新しい技術や情報を取込む積極性も重要です。CGのみならず、幅広く芸術に触れ、感性を磨く努力も必要でしょう。