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コピーライターとは、新聞・雑誌・ポスター、ウェブサイト、テレビCMなど広告業界において、消費者に対し商品への興味や購買意欲を促すための文言(コピー)を作成する人を指します。読む気のない人にできる限り簡潔に解りやすく、短いフレーズの中でも、ひと目でその広告の意図が伝わる言葉を選び、見る人の印象に残るインパクトがなければなりません。1行で多くの人の心を動かすコピーは「センス」や「才能」だけで作られるものではなく、広告のターゲットや目的、消費者のメリットなど、あらゆる角度から思考を積み上げ、言葉として生み出されます。また、コピーひとつで企業や商品のブランドイメージがつき、それが売上に影響を及ぼすことも多いため、コピーライターは広告戦略で重要な責任を担っています。その分、自分の考えたコピーが多くの人の目に触れたとき、大きな喜びややりがいを感じられる仕事でもあります。
クライアントである広告主からの依頼を受け、企業や商品、サービスなどを世の中に伝えるためのキャッチコピーを作る仕事です。クライアントの抱えている課題を理解し、言葉の力で解決に導きます。広告媒体は、テレビCMや電車の中吊り、雑誌、Web広告など様々ですが、キャッチコピーと呼ばれる短いフレーズのものからボディコピーと呼ばれる長い広告文章まで媒体に合わせ、手掛ける分野は多岐に渡ります。そんなコピーライターの仕事の流れを紹介します。
制作工程
クリエイティブディレクターやアートディレクターらと共にオリエンテーションに参加し、クライアントの要望、PRしたい商品やサービスの特徴、抱えている課題、広告の目的、予算など広告企画のコンセプトについて把握し理解を深めます。
コンセプトを決め、それに沿ったコピーに仕立てていきます。市場の動向や商品分析、ターゲットの絞り込み、訴求するポイント、競合商品との違いなどを明確にしながら、クライアントに提案する案を決定していきます。クリエーティブディレクターやアートディレクターらと打合せを重ね、必要であれば店頭に出向いて調査も行います。
コピー案を持参しクライアントの意見をもらいます。コンセプトがズレていれば、再度、練り直し、合意が取れるまで提案を繰り返します。キャッチコピーはただインパクトがあるだけでは成立しません。商品の魅力や特徴を捉え、購買やイメージアップにつながる言葉である必要があります。
コピーだけではなく、同時にCMやポスター、パッケージデザインといったビジュアル広告なども一括して制作を請け負っている場合は、コピー制作と並行して撮影も行われます。CM撮影やスチール撮影の現場に行き、その模様を見ることで、ビジュアルと食い違いのないコピーを作ることができます。
コピーを提出し、クライアントが承諾すれば作業が終了となります。
コピーライターになるのに特別な試験などありませんが、独学で夢を目指すより専門学校や大学でライティングの基本となる文章の書き方やアイデアの生み出し方など基礎技術を学び、広告代理店や制作プロダクションへの就職を目指すのが近道といえます。就職後はアシスタント的な下積みを経て実績を積んでいきます。働きながら一般公募のコンテストに積極的に応募して広告賞を狙い、チャンスを掴むのもひとつの方法です。実力がモノをいう世界ですので、受賞歴は自分のアピールポイントのひとつになります。コピーライターとして実力が認められると制作現場をまとめるクリエイティブディレクターへとステップアップも可能です。さらにクリエイティブディレクターとしてキャリアを積み自分だけの個性や強みを磨き、人脈を広げ、フリーランスのコピーライターとして独立を目指します。
1つのキャッチコピーを考えるのに、何十、何百もの案を出し、粘り強く書き直しを繰り返します。また苦労して考えたコピーがボツにされることも多々あり、精神的にもタフでないと務まらない仕事だといえるでしょう。
コピーは商品の魅力をアピールし、企業のイメージアップを目的に制作されます。そのため言葉のセンスやひらめきだけでなく、消費者に伝わる効果的な表現や多様な視線で物事を考え構築できる思考力が求められます。
雑誌広告など紙媒体であれば、グラフィックデザイナーやアートディレクターなどと一緒に仕事をしますし、テレビCMであればディレクターやプロデューサーなどさらに多くの人が関わってきます。もちろん、クライアントがあってこその仕事ですから、周りとコミュニケーションをとって、自分に求められていることを的確につかみ取れるコミュニケーション力は不可欠です。コピーは一人で考えるものと思われがちですが、実際には多くの人と打ち合わせを行いながら作業を進めていきますので、協調性があることも必要です。
コピーライターになるために特別求められる資格はありませんが、より良い作品を生み出すために学習しておきたいことや、即戦力として働く上で有利になるための資格はあります。まずは、ライターの基本となる文章の構成や発想力を身につけ、より魅力的な言葉を組み立てるテクニックを磨きましょう。新しい言葉を次々と生み出す想像力やそれを伝える文章力・表現力がなければ多くの人の目に留まりません。文章のうまさだけでなく、心に響く、印象に残る言葉を生み出すためにも普段からアンテナを張り、幅広いジャンルへの探求心も必要です。