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ライトノベル作家とは、ライトノベルを書く作家のこと。英単語のlight(ライト)とnovel(ノベル)を組み合わせた和製英語で、通称・ラノベと言われています。小説の分類の一つですが、明確に定義されておらず、イラストの挿絵が入っていることや、ターゲットも若年層向けに書かれている内容が多いのが特徴と言えます。ジャンルはラブコメ、SF、ファンタジー、超能力、ミステリーと非日常的なストーリーが多く、空想的な表現を使って独自の世界観を作り上げます。キャラクターのインパクトや読者を惹きつけるストーリー展開など、エンターテイメント性に優れ、アニメ・ゲーム・マンガ(漫画)の原作に起用されるなど、小説にとどまらずメディアミックスが盛んに行われています。インターネットの発達で電子書籍やWEB小説など作品発表の場は広がっています。
表紙や挿絵にアニメ調のイラストを使用し、10代~20代の若年層をターゲットに手軽で読みやすい小説を執筆する仕事です。恋愛やファンタジー、学園生活などをテーマに繰り広げられる物語は、主人公たちと同年代の読者の共感を呼び、ヒット作も数多く生まれています。最近では一般文芸にも進出し、ライトノベルと両立されている作家やライトノベル出身の作家が「直木賞」などの権威ある賞を受賞したりと、これまでの概念から大きく広がりを見せています。
制作工程
書き手が「読者に伝えたいこと」「やってみたいこと」の主題を決める。主題に沿って「登場人物」や物語の「舞台(場所や時代)」など背景を考える。物語が誰の「視点」で語られるかも決めておきます。
作品のテーマやジャンルによっては執筆にあたって実際に見たり聞いたりして情報を集めます。
プロットはストーリーに沿った物語の設計図のようなものです。いつ、誰が、何をしたのか、何がおきたのかなどを書いていきます。プロットを作成することで、説明不足の部分やストーリーの関係性などが見えてきます。
テーマや設定が固まったら原稿を執筆していきます。ある程度の文量がまとまったら、あるいは全部書き上がったら、編集者に渡して読んでもらいます。修正箇所があれば指摘してもらい、何度も書き直すことで文章をより良いものにしていきます。
ライトノベルでは、表紙や挿絵として使用するイラストが大きく売り上げを左右することがあります。そのため、誰にどんなイラストを描いてもらうのかを決定するのは非常に重要な作業になります。イラストレーターに依頼する作業は編集者が行いますが、ライトノベル作家も打ち合わせに参加し、一緒に検討することもあります。
執筆とプロットの確認、編集者との打合せを繰り返して小説が完成します。作家によってはプロットを重視しない人もいますし、主題、設定、プロットの手順も変わってきます。作品を重ねながら自分のスタイルができあがってきます。
ライトノベル作家になるのに特別な試験などはありませんが、独学で夢を目指すより専門学校などで作家の基本となる文章の書き方やアイデアの生み出し方など基礎技術を学ぶ方が望ましいといえます。その上で各出版社が主催する新人賞を受賞し、デビューする方法が一般的とされています。ライトノベルは、出版社が力を入れている分野でもあり、年間でたくさんの新人賞が設けられています。早くデビューしたい方は業界と太いパイプを持つ専門学校でデビュー・就職サポートなどの支援制度を受けながらチャンスをつかんでいきます。
読者の共感を誘う独自の文章・独自の世界観・独自のキャラなど自分にしか創れない独創性が必要です。
小説家にとって原稿の締切りは絶対です。締切りに間に合わせるように何時間にもわたって原稿を描き続けることになります。そのような仕事のスタイルを考えると、体力や精神力、作業に没頭できる継続力は必要不可欠と言えます。
読者が没頭し感情移入ができるようなストーリー展開やキャラクターの感情表現など、編集者や読者に刺さるストーリー作りが大切です。
担当編集者との円滑な関係を保つコミュニケーション能力はとても大切です。編集者は作家の小説を客観的に読み、冷静にシナリオ展開などサポートするのが仕事です。時には編集者から鋭い意見もありますが、「より良い作品にするため」とプラスに捉えられるポジティブな思考であることも重要です。また様々な題材をテーマにできるよう普段からアンテナを張り、幅広いジャンルへの探求心も必要です。
ライトノベル作家になるために特別求められる資格はありませんが、新しい物語を次々と生み出す想像力やそれを伝える文章力・表現力がなければ多くの人に読んでもらえません。まずは、すべての小説家の基本となる文章の構成や発想力を身につけ、より魅力的なストーリー展開を組み立てるテクニックも磨きましょう。また、書きたい作品ジャンルごとの深い知識も備えていなければなりません。分からないことはきちんと調べる積極性や探求心も大切です。