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NVIDIA仮想GPU(vGPU)の開発を手がけるNVIDIAが、学生たちに課したテーマは、「”仮想GPU(vGPU)+仮想デスクトップ(VDI)”の仕組みを理解し、ユーザーを想定して構築する」というもの。この課題に取り組む狙いはどこにあるのか。同社でvGPUのビジネス開発を担う後藤祐一郎氏とともに、今後の仮想化の流れを探る。
MEMBER
エヌビディア合同会社
エンタープライズ事業本部
vGPUビジネス開発マネージャー
後藤 祐一郎 さん
ユーザー企業、国内システムインテグレータでクラウド、仮想化やVDI、インフラの提案や設計、構築や運用保守、講演活動や講師を経験。顧客の課題や事業展開を伺い、業務や運用を見据えた最適なITソリューションの提案を得意とする。現在は仮想GPU(NVIDIA vGPU)を利用して”不可能を可能にする仮想環境“を実現し、業務を支援。日本市場に広げるビジネス開発に従事している。
さまざまな産業界で重要視されるようになったGPU
まず、御社の事業内容についてお聞かせください。
学生たちへの課題はどのような内容でしたか?そのテーマ選定の狙いは?
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後藤さん
学生の皆さんには、「“仮想GPU(vGPU)+仮想デスクトップ(VDI)”の仕組みを理解し、ユーザーを想定して構築する」というテーマで課題に取り組んでもらいました。仮想環境にリモートで接続し、ゲーム開発・アニメーション制作ができる環境およびセキュリティ関連の検証ができる環境を構築するという内容で、WindowsやLinuxでそれが実践できるよう整備してもらっています。
仮想デスクトップ(VDI)というのは、PCなどのローカル端末内にOSやアプリケーションを置かず、サーバやクラウド上で一元化して、リモートから画面イメージのみを差分転送で送り操作できる仮想環境のことですが、操作端末のスペックやOSなどを気にする必要がなくなるため、特にテレワーク化が進むIT業界や学習環境などでは必須インフラとなりつつあります。DX推進と共に他のさまざまな分野でもVDIは重要度を増していくと予想されますが、学生のうちにこの環境構築に関われるのは非常に稀なことです。今回の経験は、社会に出た際、非常に有益な実績となるはずです。それを意識しながら、今を大切に過ごしてほしいですね。皆さんは課題に取り組む中で、どんなことを感じましたか?
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宇都さん
私は、今まで授業で習っていて何となく理解していたつもりの用語や構造が、思ったより身についていなかったなと実感しました。
実践から学ぶことは大きかったです。
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森さん
仮想環境をつくった経験は過去にもあるのですが、vGPUを使用するのは初めてでした。その言葉自体は知っていたけど、実際にどういう設定をするのか詳しく学べたので、とても勉強になりました。
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青木さん
理解を深めていくにつれて、vGPUがいろいろな分野で活用されて、いろいろな人に役立てるものだという実感が大きくなり、とてもやりがいを感じました。
大切なのは、そのシステムが何のために、誰のためにあるのかを自分で考えながら理解していく姿勢
今回のプロジェクトを通じて学生たちに学んでほしかったことは何ですか?
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後藤さん
製品やソリューションを学ぶだけでなく、そのシステムが何のために、誰のためにあるのかを自分で考えながら理解していく姿勢を持ってほしいですね。学校の授業で何かしらのシステムをつくる際は、自分の知識やスキルを形にすることが目的になりがちですが、実際に仕事としてつくる際には、自分よりも人を思うことが大切になってきます。相手を思いながらシステムを構築するというのは将来必ず必要とされますし、早いうちに経験してほしいと思います。
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小嶋さん
学校の授業と違い、企業とのプロジェクトではその先にお客さまの存在を感じるので、そういう意識も持たなくてはいけないんだと肌で感じました。
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後藤さん
人を思う力を磨くには、自分たちがつくったシステムを誰かに試してもらうといいですよ。今まで学校のPC教室に行かないと動かせなかったUnityが、低スペックな自分のパソコンでスムーズに動いていたりすると、「何でこれ動くんだ」って結構びっくりするものなんです。人間って、なかなか「ぎゃふん」と言いませんけど、それを言わせてほしいですね。そういうリアルな反応に触れることで、人の気持ちを身近に想像できるようになるのです。
変化を恐れず、面白がるくらいの感覚で
仮想環境の構築を学ぶために、学生には何が必要ですか?
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後藤さん
正直言うと、やはり「学べる環境」というのを見つけていかなければいけませんね。環境がなければvGPUに触ることはできませんし、もしも今回のこのお話をいただいていなかったら、絶対に皆さんも触る機会は得られなかったはずです。学びたい技術や知識があるなら、自分がそれを得られる環境に移動しなければ止まってしまいます。学べる環境を自分で切り開いて見つけ出してください。
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小牟礼さん
今回はvGPUの構築がテーマでしたが、他に何か学んでおくべきことはありますか?
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後藤さん
今回はvGPUを使ってハードウェアとソフトウェア、OSを動かせる環境をつくるのがメインでした。しかし、実際は環境づくりだけでは終われませんよね。その環境で何を動かすか。ゲーム系ならUnityやUnreal、建築方面に行くならAutoCADやRevitと、業種ごとにこだわったプロ仕様のソフトウェアに詳しくなると、それが他の人にはない自分だけの強い武器になっていくはずです。
これからITの世界を目指していく学生たちに、メッセージをお願いします。
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