TOP / 特集一覧 / 業界クロストーク | e-sports業界スペシャル座談会 Vol.09
MEMBER
DETONATOR
DETONATOR代表
江尻 勝さん
大学卒業後、美容師・ヘアメイクとして働く。33歳の頃にPCゲームを始め、35歳で『Alliance of Valiant Arms』にて日本チャンピオンに。36歳で美容師を引退後、DeToNatorを設立。株式会社GamingDも立ち上げる。
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小野 智朗さん
株式会社E5esports Works所属
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淡路屋 虎心さん
通信制高校
「ルネサンス高等学校」
e-sportsコース講師
※対談時はマスクを着用し、新型コロナウィルス感染防止に配慮して行っております。
e-sportsは、年齢問わず多くの人が夢中になれる場所。
先輩方の行動や功績も目指すきっかけに。
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小野さん
僕は今、イベントプロデュースグループに所属をしています。この業界を目指したきっかけは、オフラインイベントを見たこと。イベント会場では、あらゆる世代の人たちが夢中になる姿がありました。ゲームというひとつのカテゴリーが、年齢の垣根を越えたくさんの人たちを一体化している光景に感動し、「僕も、こういう場をつくりたい!」と思ったんです。
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Nemoh選手
僕がプロゲーマーの存在を知ったのは高校生のときです。ゲームが好きだったので、僕もなれたらいいなぁと漠然と夢みていました。でも、夢ではなく目標にして“目指す”と決めたことで、ぐっと近づいた気がします。
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淡路屋さん
僕は自分が本気で夢中になれることって何だろうと考えたときに、ゲームだったんです。e-sportsで活躍している方たちの試合を見たり、本を読んだりするうちに憧れは強くなりました。なかでも印象に残っているのは、とある世界大会で優勝した方のこと。「優勝できたのは、大会を開いてくださった方や周りの人たちのおかげです」といった感謝の言葉を述べられたんです。周りの人への敬意を大事にする姿勢に心打たれ、こういう先輩方のいるこの業界に入ろうと決めました。僕は今、高校のe-sportsコースの講師として勤務していますが、ゲームだけでなく、感謝することの大切さも、生徒たちに伝えていきたいと思っています。
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江尻さん
今はテレビや新聞でもe-sportsが取り上げられるようになりました。でも、僕がゲームの世界に足を踏み入れた13年前はe-sportsという言葉も浸透していない。だから、すでに土台があるところからスタートする皆さんとは、少し状況が違います。当時の僕らは、e-sportsを盛り上げようとなんて思ってもいなくて、「ビジネスとして、認めてもらうためにはどうすればいいのか」を模索しました。でも、それって実はシンプル。信念をもって、ちゃんとやることなんです。それが、自分たちの価値を上げることになる。だから、淡路屋くんが言うように周りへの感謝は、本当に大切なこと。逆に、いい加減にやれば、当然、認めてなんかもらえないですよね。あとは、続けることです。どんなことだって、途中でやめてしまえば、そこで終わり。最終的に続けた人が勝ちなんですよ。
周りからの応援や感謝の言葉が日々の励み。
業界で活躍するためには、自分の強みや個性も必要。
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Nemoh選手
自分が好きなことで賃金をもらって、生活ができているというのは、やはりうれしいですよね。それから、ファンの方からの温かいメッセージが本当に励みになります。
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小野さん
僕も、自分が担当したイベントを見たお客様から「いいイベントだったよ」「選手のファンになった」といった感想をいただくと、この業界に入ってよかったなと思います。
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淡路屋さん
僕の場合は、高校で教える立場なので、「先生のおかげで」と言ってもらえることは、やりがいにつながります。僕自身も、専門学校の先生やこの業界の先輩方に同じようにいろいろなことを教えてもらってきましたから、その教えが今につながっていると思います。
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江尻さん
僕がこの仕事の醍醐味と感じていることのひとつは、海外がすごく身近になったということ。大会など競技に関わることで、たくさんの国に行きましたし、今も海外の人と仕事をする機会はたくさんあります。ゲームを通して、こんなにグローバルに仕事ができるんだってことは、この業界に入って驚いたことかもしれません。だからこそ、語学力は必須ですよね。これからの時代はなおのこと英語を習得しなければ、前には進めないと思います。
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Nemoh選手
僕も語学力の重要性をとても感じています。というのも、以前、日本語を素晴らしくマスターした韓国の選手にお会いしたんです。
僕らとも、円滑な日本語でコミュニケーションをしてくれます。その方に会って、語学ができることは強みだし、個性にもなると思いました。だから僕も韓国語を勉強し始めました。
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小野さん
イベントを開催する側の立場としては、何かしらの個性がある選手は、魅力を感じます。しゃべりがうまいとか、何か芸ができるとか。それこそ、語学に強いとか。ゲームがうまいだけでなく、そこにもうひとつ特技がある選手は、イベントに呼びたいなと思います。
まずは1歩を踏み出すこと。
小さな1歩が、行動の後押しに。
そして、感謝を忘れないことが大事。
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江尻さん
ゲームを通して、いろいろな可能性があるのは間違いないです。だから、皆さんのような若い人たちにも、可能性をどんどん広げていってほしいなって思うんです。何かをやるか、やらないかでは全然違う。選手だったら、練習することはあたりまえ。そこに、何が積み重ねられるか。プロである以上、言われたことだけをやるのではなく、自分をプロデュースしていくことが大事ですよね。何かをやった3年と、何もやらなかった3年。まったく価値が変わってきます。
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淡路屋さん
僕は高校で教えていく中で、自分自身をマネージメントする力が、大切だなって感じています。若いうちからプロという肩書きがつくと、気持ちが大きくなってしまう人もいますよね。でも、「自分がどういう人になりたいか」の想像ができると、自分の行動や発言も、考えられるようになると思います。考えながら、人間力も技術も磨いていける人が求められるし、強くなると思います。
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江尻さん
僕は、時代に合わせて進化をしていくことが大事だと思っています。そのためには、若い人たちの発想や行動が必要。だから、やりたいことはどんどん提案してほしいし、僕もそれを後押ししていきたい。ただ、忘れてはいけないのが、どのポジションであってもプロとしての責任を持つということ。それから、感謝の心ですね。
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小野さん
江尻さんのお話を聞いて、動くことの重要性を改めて痛感しました。僕のように、イベント側に興味がある人は、まず、イベントのアルバイトスタッフなどに応募して、体験してみることもおすすめです。「できるかな」「自分に向いてるかな」と考えているだけでは時間ももったいない。とにかく、1歩目を出すことが大事ですよね。
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Nemoh選手
僕は、e-sportsの世界を目指す人にとって専門学校は力になる場所だと、自分自身の体験を通して思います。迷っている人は、まずオープンキャンパスに行くのもいいんじゃないかな。その1歩が、自分の行動の後押しになると思います。
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淡路屋さん
正直なところ、この業界に批判的な親御さんもいます。そこにつまずく、生徒さんもいます。でも、それは不安定な世界に送り出すことに心配してくれているからこそ。応援するも、批判するも、我が子を思ってなんですよね。そのことに感謝を忘れないでほしいと思いますね。
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江尻さん
僕らは、専門学校にこの学部がなくなることがないようにしないといけないと思うんです。それは、現場にいる者の行動にかかっています。僕らの世代は、若い人たちが活躍できる場を作っていかなければならないし、若い人たちは、世間にも認められる存在にならないといけない。世の中との信頼関係を築いていくことが、業界を盛り上げていくことになりますよね。
SERVICE DATE
DETONATOR
2009年に設立。日本を本拠点としてe-sportsで活動するプロゲーミングチーム。ファーストパーソン・シューターと呼ばれるゲームを中心に、数々の功績を残している。2016年からは、海外にも拠点を構え、海外のプロリーグにも参戦。
LET’S STUDY!
OCAではこんなことが学べます!
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CLASS 01
業界研究
e-sports業界の動向やチーム運営で必要な知識を学びます。
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CLASS 02
ストリーマー実践
ゲーム配信スキルのほか、映像編集技術、ITリテラシーを学びます。
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CLASS 03
ゲームプレイ
スクリム/コミュニケーション/戦略/分析などプロチームが実際に使用している環境で、プレイを学びます。
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e-sportsイベント・マネジメント専攻
e-sports業界を盛り上げるイベント企画・運営のノウハウを学んで、e-sports業界へ就職。プロをマネジメントするスペシャリストを目指す。
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