先日、日本の一部地域でもサービスが開始した、人工衛星通信サービス「Starlink」について、Space Exploration Tecnologies(SpaceX)が、機内向けのインターネット接続サービス「Starlink Aviation」を2023年から開始することを発表した。
Starlink Aviationは、フライト中の機内でインターネットを利用できるサービスで、SpaceXの創設者兼CEOのイーロン・マスクによると、「飛行機内でのネット利用が自宅とほぼ同じ速度を体験できる」としている。
With Starlink, passengers will be able to access high-speed, low-latency internet from the moment they walk on their plane → https://t.co/bcn8jvpKgi pic.twitter.com/mDDQou1ZA3
— SpaceX (@SpaceX) October 19, 2022
Starlinkは各飛行機に最大350Mbpsの通信速度を提供することができ、遅延はわずか20ミリ秒で、これまで機内ではできなかったデータ通信量が大きいビデオ通話やオンラインゲームなども可能になるという。
今後、4000基以上の人工衛星で陸上、海洋、極地など世界中のあらゆる場所を網羅する衛星コンステレーションを実現する計画で、飛行機がどこのフライトルートを進んでいたとしても、安定したインターネット接続を提供することができるとしている。
公式サイトによると、Starlingは簡素化された設計により、最小限のダウンタイムで導入することが可能。エアロターミナル、電源、2つのワイヤレスアクセスポイント、ハーネスがセットになった「Starlink Aviation キット」が提供される。
価格は15万ドル(約2,250万円)で、月額料金が1万2500ドル(約190万円)~2万5000ドル(約380万円)となっている。現在、ハワイアン航空とJSXがStarlinkの運用を開始する予定で、JSX Airのフライトデモでは、100Mbpsを超える速度に達したと報告されています。
Starlink Aviation Webサイト
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