アメリカ・カリフォルニアに拠点を置くスタートアップ企業Matternetは、同社が開発したM2 ドローンがアメリカ連邦航空局(FAA)の型式証明をアメリカ国内で初めて獲得したことを発表した。
FAAによる約4年間の厳格な審査が完了したことにより、M2 ドローンの安全性と信頼性が証明されたと同時に、今後のアメリカ国内でドローンによる配送事業が展開されていくための重要なステップとなりました。
Matternetの創設者兼CEOであるAndreas Raptopouloshは、「M2ドローンはFAAの非常に厳格な安全基準を満たしており、アメリカ国内で型式証明された最初のオンデマンド配送プラットフォームである」とし、「M2ドローンは安全性や信頼性、制御可能な操作性といったすべての連邦規則を満たし、他の航空機と同等の耐空性と安全性を提供する」と述べている。
M2 ドローン
今回の発表により、M2 ドローンは世界初のFAA型式証明を得た配送ドローンで、都市部および郊外で最大約20kmの距離を最高速度約72km/hで最大約2kgのペイロードを運ぶことができるよう設計されている。
出典:Matternet YouTube
Matternetが公開している動画内では、医療品を専用のステーションに預けることで、M2ドローンが目的地のステーションに荷物を運び、患者のもとに逸早く届けています。M2ドローンとステーションは24時間365日稼働可能で、荷物の配送方法もより直感的なインターフェースによって構築されている。
また、今回のMatternetの発表により、他の多くの企業がドローン配送事業の取り組み強化や計画の拡大が期待されています。
既に、アメリカのスーパーマーケットチェーンWalmartはドローン配送ネットワークを2022年末までに拡大する計画があるとし、アマゾンもカリフォルニア州・ロックフォードで約3,000人の顧客に向けてドローン配送サービス「Prime Air」を開始する計画があるとしている。
アメリカ国内のドローン配送事業の成功例が増えていけば、近いうちに日本国内でも空を見上げればドローンが荷物を配達している光景が見れるかもしれませんね。
Matternet 公式サイト(英語)
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