OpenAIは現地時間2022年12月1日、自然言語モデル「GPT-3」の新しいモデル「GPT-3.5(text-davinci-003)」をリリースし、同時に対話向けのAI言語モデル「ChatGPT」のデモ版を公開した。
いわゆるチャットボットと呼ばれる「ChatGPT」は、テキストで質問することで、AIが返事をするという対話型の人工知能で、人間のフィードバックからの強化学習(RLHF)によって訓練されているという。
また、ChatGPTは対話に最適化されており、質問に答えたり、間違いを認めたり、間違った前提に異議を唱えたり、不適切な要求に対して拒否することなどが可能な対話型モデルとなっている。
たとえば、「犬と猫の違いはなんですか?」とChatGPTに訊ねると。
「犬と猫は家畜ですが、異なる種に属しています。犬はオオカミの子孫であり、イヌ科で、猫はヤマネコの子孫であり、ネコ科に属しています。犬は一般的に猫よりも大きく、活動的で、飼い主のお供として仕えたり、飼い主を守る能力を持っているためペットとしてしばしば飼われています。一方、猫は機敏で小さな獲物を捕まえる能力があることで知られているので、ネズミなどの害獣を駆除できることから、ペットとして飼われていることがよくあります」とChatGPTは答えてくれます。
他にも「もっと高くジャンプできる方法を教えて」と訊ねると、かなりの長文で高くジャンプするための方法を事細かくアドバイスしてくれます。
OpenAIはブログにて、ChatGPTは初期段階ということもあり、もっともらしく聞こえるが不正確だったり無意味な回答を示すことがあるとしている。不適切な要求に対しては拒否するようになっているが、有害な指示に反応したり、偏った動作をすることもあるとしている。
OpenAIはGPT-4を発表する準備をしているという噂があり、対話型のチャットボットは今後もさらに人間らしくなっていくかもしれません。
ChatGPTはOpenAIのIDがあれば無料で試すことができます。
ChatGPT
▶︎https://chat.openai.com/auth/login
ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue
▶︎https://openai.com/blog/chatgpt/
ARTICLE