スイスに拠点を置くAI開発会社NNAISENSEは、機械学習の研究者やエンジニアのために、オープンリソースプラットフォームの進化的アルゴリズム「EvoTorch」の正式リリースを発表した。
EvoTorchは機械学習の専門技術を組み合わせた進化的アルゴリズムとして、プロセスの自動化や最適化、低コスト、大規模で複雑な運用上の課題を解決することができるという。
機械学習ライブラリ「PyTorch」とフレームワーク「Ray」によって構築
EvoTorchはPythonのオープンソースの機械学習ライブラリ「PyTorch」、フレームワーク「Ray」をもとに構築されているので、CPUやGPU間で並列化できる強力な機械学習を提供し、最適化を高速化、コストを最小限に抑えることが可能となります。
そして、NNAISENSEの科学者Timothy Atkinsonは、「PyTorchによって構築された主なアイデアは、すぐにEvoTorchに最適化することができる」と述べ、「Rayライブラリの最効率な方法でEvoTorchは構築され、できるだけ余裕を持って拡張することができる」とも述べています。
機械学習の膨大し続ける範囲と直感的なインターフェースによって、EvoTorchは研究開発分野を促進し、新しいアルゴリズムの開発をする研究者や学生の仕事をより簡素化することができるでしょう。
オープンソースの重要性
NNAISENSEがEvoTorchを構築したのは独自のプラットフォーム内で、もしEvoTorchがクローズドソースだったなら会社内でしか使用されず、AIコミュニティに貢献できないとAtkinsonは指摘しました。
また、「ライブラリをオープンソースにすることで、多くの人が研究をライブラリ上に構築し、本当の意味での共生関係が生まれ、新たな研究を追加したい人が現れれば、EvoTrochはさらに向上していくことになる」とも述べています。
EvoTorch 公式サイト
NNAISENSE 公式サイト
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