アメリカの非営利組織「Smart Growth America」が先日、「Dangerous By Design 2022」という記事を発表し、「アメリカの道路のデザイン」について、世界中から注目が集まっています。
Smart Growth Americaの発表によると、2020年に6,500人以上の人が歩行中に命を落とし、年々それは増加傾向となっています。その最たる原因をアメリカの道路のデザインにあるとしました。
そんな中、ブルックリンのアーティストであり、発案者のZach Katzは、OpenAIが提供する人工知能システム「DALL・E 2」を利用し、Googleストリートビューの画像を学習させたAIシステム「betterstreets AI」を開発しました。
▼ニューヨーク高速道路 Credit: Zach Katz/OpenAI
「betterstreets AI」は道路の画像を読み込むことで、“人に優しい(People-friendly)”道路を自動的に生み出す人工知能です。
7月20日には、Katzは「betterstreets AI」のTwitterアカウントを開設し、瞬く間に世界中からの視線を集めました。
Mayfield Road (Cleveland, Ohio) pic.twitter.com/gaDyDvbIEE
— AI-generated street transformations (@betterstreetsai) August 2, 2022
Cabrillo Freeway (San Diego, California) pic.twitter.com/4hs9RVELwT
— AI-generated street transformations (@betterstreetsai) July 29, 2022
彼のアカウントには、さまざまな国から道路の再デザインのリクエストが届いており、Katzは「何かを変化させるには視覚できるものが最もパワフルな説得力を生む」と述べています。
現在のデザインと比較して優れているかどうかは議論の的になっていますが、今後「betterstreets AI」によって生まれ変わった道路に触発され、世界の道路が“人々に優しい”道路になると期待されています。
DALL・E 2 公式サイト
betterstreets.ai. 公式サイト
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