ニューヨークを拠点に活動するアーティストKris Kashtanovaは自身のInstagramで、画像生成AIによって作成したグラフィックノベル「Zarya of the Dawn」が、アメリカの著作権局から著作権を取得したことを公表した。
Kris Kashtanovaによると、この作品はAI画像生成サービス「Midjourney」を使用して作成されているが、完全にAIが作成したものではなく、AIのサポートがあって完成した作品であり、ストーリーと画像のレイアウトなど芸術的な部分はKris自身が担当しているという。
I got Copyright from the Copyright Office of the USA on my Ai-generated graphic novel. I was open how it was made and put Midjourney on the cover page. It wasn’t altered in any other way. Just the way you saw it here.
I tried to make a case that we do own copyright when we make something using AI. I registered it as visual arts work. My certificate is in the mail and I got the number and a confirmation today that it was approved.
My friend lawyer gave me this idea and I decided to make a precedent.
出典:Kris Kashtanova Instagram
InstagramでKris Kashtanovaは「著作権の取得は、私がどのように作品を作成したかを公開した上で認められている。証明書はすでに受け取っており、先例を作ることができた」と述べている。
つい先日には、大手ストックフォトGetty ImagesがStable DiffusionやDALL-E 2、Midjournyなどの画像生成AIによる作品の販売を禁止すると発表し、画像生成AIによって作成された芸術作品の著作権についてはここ数ヶ月で多くの論争の的となっています。
画像合成AIによる作品は、人間の創造的な入力によって生み出され、あらゆる可能性を持っており、著作権はAI生成作品を生み出した人物が保持することは理にかなっています。
しかし、AIアートワークに対する著作権の問題は、アメリカのみならず世界中でまだ何らかの形で法的に解決されておらず、今後の展開によって終着点が決定するでしょう。
「Zarya of the Dawn」は、AI Comic Booksから入手することができます。
AI Comic Books Webサイト
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