アメリカ合衆国のコンデナストが発行している月刊誌「Vanity Fair」によると、スターウォーズの象徴的な悪役ダース・ベイダーの声を40年以上に渡って担当していた俳優ジェームズ・アール・ジョーンズが引退を表明したことを明らかにし、同時に、ウクライナのスタートアップ企業Respeecherが人工知能の技術を活用し、ダース・ベイダーの声を再現するプロジェクトを進めていたことも明らかにしました。
Respeecherは、Disney+のストリーミングサービスで配信されている「オビ=ワン・ケノービ」などで音声合成を使用するためにルーカスフィルムにオファーを受け、独自のAIアルゴリズムと音声記録を利用し、当時のジェームズ・アール・ジョーンズの声を作り出したという。
Respeecherが再現した合成音声は、2022年5月からDisney+で配信されている「オビ=ワン・ケノービ」や「マンダロリアン」、「ボバ・フェット」にも使用され、誰も気付けないほどの高品質な合成音声となっている。
その音声を生み出した29歳の合成音声アーティスト(synthetic-speech artist)Belyaevは、音声記録と独自のAIアルゴリズムを使用し、当時のジェームズ・アール・ジョーンズの声を再現している。
また軍隊が国境を越えたとき、Belyaevはこの仕事に急いで取り掛かり、「もし最悪の結果が訪れていたら、このスカイウォーカーの合成音声が作品に流れることはなかっただろう」とVanity Fairに述べたという。
Respeecherはプレスリリースで、AIが搭載された音声合成ソフトウェアの高解像度アルゴリズムに関するホワイトペーパーを公開しており、録音の品質を確保する方法の詳細をそちらから確認することができます。
Vanity Fair 元記事
Respeecher Webサイト
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